グツグツ、はふはふ♪ [日常の食卓]
日ごとに季節は早足になり、
ドンヨリとした重たい冬雲に包まれていた昨日の札幌は
終日、氷雨が降っていました。そして、時折、霰がパラパラと
天から降り注ぎ、屋根のトタンを(こちらでは瓦屋根はほとんどありません)
叩き、その合間に雷がゴロゴロとリズムを刻む…という
恐ろしいお天気でした。 買い物に出掛ければ、シャーベット状の雪が
スニーカーを中まで濡らして、体の芯からブルルッと震え上がりました。
↑冬将軍が天からばら撒いた氷の粒々、あられは我が家の
ベランダのデッキにも点々と散って…。空のゴキゲンは相当に
斜めのようでした (-_-;)
そんな肌寒い日には、蝋燭のオレンジ色の明かりが
何よりのご馳走です。キッチンのカウンターに温かな
灯りをにじませているのは、岩手県名産・南部鉄でできた
ポットウォーマー…。数年前から、生活雑貨の店「私の部屋」で
見かけて、その存在がずっと気になっていた一品でした。
先日、意を決して、購入(^^ …っていっても、それほどお高いモノ
ではないのですけれど。確か、2,000円ちょっとくらい。
ガラスのティーポットがちょうど良く載せられるくらいの大きさです。
南部鉄のポットウォーマーは、
煮込み料理が頻繁に登場する冬の食卓に
「あったら、便利」な伝統工芸品です。
普通はティーポットなんかを載せるのでしょうけれど、
食いしん坊なMORIHANAは、小さな土鍋や柳川鍋を
載せて使うのにピッタリ!と思ったのですね。
熱源は蝋燭なので、ぐつぐつ煮立つほどには熱くなりません。
でも、器の料理がひんやりとしない程度、ジンワリと温かい
…ぐらいの温度は保ってくれます(^^
氷雨で凍えたお腹をホッコリと温めてくれる煮物の湯気が
恋しくなって、昨日の夕食には
大根とこんにゃく、エビの魚河岸揚げ(豆腐入りの揚げ蒲鉾)を
だし汁でコトコト炊いた煮物を作りました(トップ写真)。
大根は乱切り、ちゃんと面取りして仕上げます。ひと手間かける
だけで、料理の味もワンランク上がります。ささやかなことですけれど。
目に美しいのもご馳走のうち、ですからね(^^
上の写真は、昨日の我が家の夕食のテーブル。
手前が煮物。織部の小さな土鍋に盛って、件のウォーマーで
保温しつつ、<はふはふ>頬張りました(^^
なべ底から漏れる蝋燭の明かりも温かくて、食欲をそそります。
夕餉の献立は、この煮物のほかに
ほうれん草の海苔和えにお刺身(シマアジ・タコ)と、柚子胡椒で味わう
ハタハタ飯寿司(いずし)、蓮根のきんぴら(↓)、漬け物など。
彩りも地味~な「ババメシ」です(笑 夕方早々から準備を始め、
これらをポツポツとつまみつつ、温かな部屋で冷酒を啜ります。
最近、平日は家に居ても、夕方過ぎまで仕事をしていることが多く、
ご近所の馴染みのお店のカウンターが第2の食卓になっているのも、事実。
それだけに、家でご飯をのんびりと手をかけて作り、味わうのも
MORIHANAにとっては、休日ならではの贅沢な時間なのです。
皆さんの週末の食卓も、
木枯らしで凍えたハートを芯から温める、
心豊かなものでありますように…。
いろいろ読んでると、いろいろな事が伝わってきますね。私は今趣味で小説を書いていますが、いきずまって、素人なもので、なかなか上手く書けません。いろいろな人の会話を聞いていると、いろいろ参考になります。
風景なども集めています、占い、音楽作成ソフトも掲載しています。もちろん無料です。もしよろしければ一度私のプログまで遊びにきてください。
http://sun.ap.teacup.com/ninki_kousiki/
by minami (2005-11-20 16:05)
おでん、おいしそー♪
私も昨日、おでん作りました!
今晩も味しみしみあったかおでんの夕飯です☆
南部鉄のポットウォーマー、素敵ですねえ!
是非、正面からの写真が見たかったです♪
by かねぴーさん (2005-11-20 16:25)
うー本当に寒そう!でも温もりいっぱいの写真にナイスです!
コトコト、はふはふ(=´Д`=)美味しそうな食卓だなぁ・・・沖縄も急激に寒くなったので(と言っても20度前後なのですが)おでんの美味しい季節です♪
by hanamiya-okinawa2005 (2005-11-20 17:48)
コレは本当に暖まりそうですね^^
大根の面取り、ひと手間ですが味も良くしみて見た目のも美しいですよね。
ポットウォーマーで鍋の保温とは、考えましたね。ロウソクの明かりもイイ演出になりますね。しかも、材質が鋳鉄なら強度も申し分なし!!
「目に美しいのもご馳走のうち」確かにそうです。って事は「目に毒なのもゲテのうち」って事でしょうか…(爆)
by GRD (2005-11-20 20:15)
MORIHANAさんのお宅では、お二人サイドbyサイドでお食事をなさるんですね。
わが家では、二人で食べるときは、90度なんです。
真っ正面から向かい合うと、どうも言葉が出なくて‥‥。
少しづつ顔を向けあっているのが、なんだか話しやすいんです。
すみません。美味しそうな料理にコメントがいかなくて。
でも、拝見して、おなかいっぱいになりましたよ。
by ナツパパ (2005-11-20 21:01)
MORIHANAさんへ。
こんばんは。とても美味しそうな写真……最近スッカリ忘れている事を思い出させてくれました。
「芯から温める、心豊かなものでありますように…。」……なりませんでした(笑)昔はどんなに忙しくても、たとえパスタ一皿でも必ず自分で作って食べていたのに、最近は、ご飯は炊く物の、おかずは惣菜を買って来て済ませてしまっています。
心にゆとりがないのでしょうか?確かに、この所、ご飯どころではない位バタバタでしたけど……ちょっと、MORIHANAさんの記事を参考に初心に戻ってみようっと!(笑)
by ブノワ。 (2005-11-20 22:29)
おー、ワタクシが寒空の下、屋形船に見とれてた頃に、こんな幸せなことを
してたとは!ギンナン貯蔵の件といい、ちょっと許しがたい気分。。(笑
それにしても、MORIHANAさんの気持ちのゆとりというのかな、素敵ですね。
ワタクシなんか職場に近づきたいあまりに、調理のできない部屋に引っ越したんですから。そのうち何処かの森に煉瓦造りの納屋でも建てた時にはMORIHANAさんの記事を見て料理の基本から勉強しようっと!
(ちょっとまねっこ)
by harry (2005-11-20 23:46)
あつあつの煮物がおいしそうですね。織部の土鍋はイイ色ですね。こんな食卓が待ってるなら外でウロウロせずに帰宅まっしぐらですね。
by barbie (2005-11-21 02:17)
ポットウォーマーいいですね
火力はろうそくですか?
冬はおでんがいいですね、最近は具の種類が多くなりましたね
by gillman (2005-11-21 09:32)
minamiさん>はじめまして、ようこそ。
blogを巡るといろんな人の暮らしや思いに触れることが
できて、自分では気づかなかった色んなコトを再発見させてくれますね。
blogを巡るネット散歩も、ひとつの旅だなぁと最近、つくづく思います。
また、お気軽にお立ち寄りくださいね(^^
かねぴーさん>ようこそ、いらっしゃいませ♪
記事の下から2枚目、鍋底がチラリと見える写真がウォーマーの
ほぼ正面になります。意外とシンプルでつるっとした感じです。
で、トップから3枚目がウォーマーを真上から見たようす、です。
カセットコンロのように派手にグツグツとはなりませんが、蝋燭の明かりが
また、いい雰囲気で。今年の冬は大活躍…の予感です。
ははさん>20℃! ですか。こちらは連日、日中の気温が10℃を下回って
いて、寒い土地では朝の気温が氷点下10℃なんてことも (-_-;)
気温が上がらないので、土曜日に降った雪が溶けずに屋根の上に
薄っすらと残っています。 沖縄のおでん…って想像がつかないけれど、
沖縄そばのダシをベースにして、蒲鉾とか島豆腐、昆布なんかを煮込んだら、
泡盛に合いそうです(結局は、そこに落ちるのね、笑)。
辛子じゃなくて、島唐辛子の泡盛漬けを添えてね…(^^
今度、ラフテーをつくった時にゆで汁を取っておいて、挑戦してみようかな(・・?
OMEGAさん>「目に毒」ではなく、「目に笑いもゲテのうち」ってことでしょうか。
毒じゃ、あんまりにも気の毒だ…(爆
実際には見た目ほどパワフルな働き者ってワケではないんですよね。でも、
あると気分が出るし、和むよねってアウトドア用品ありますでしょ。
それにも通じる魅力があるような気がしますよ。
蝋燭の大きさを調整すると、さらに使い良いのかもしれません。
面取りをするのは、ひとえにワタクシがA型だからでしょう。
やる時にはきっちりとやる。できないときは、きっちりと、やること自体を
諦める。「まっ、いいよねこのくらいで…」って、割り切りが絶対にできない、
嫌な性格なのよ。ムフッ。
ナツパパさん>いつも、我が家の食事時はこのレイアウトです。
…というのも、ダイニングの奥行きが最大で70cmなので、向かい合って
食事をするにはちょっと寸足らずなのです。で、大鉢・大皿に盛った
料理を銘々、小皿や小鉢に取り分けて食べるというスタイルも手伝って、
これが一番しっくりと馴染む配置となりました。 90度って、なんだか、
さらに親密な感じがしますねぇ(^^
ブノワ。さん>いや、毎食じゃないんですよ。せめて、時間があって
できるときには…くらいの取り組み方です。それが、日常にメリハリを
与えて、まぁ、良いんじゃないかと(開き直っている今日、この頃…)。
休みの日を家事や料理に1日捧げるって、お出掛けするよりも、
ある意味贅沢なキモチが味わえるかなぁって、最近は思います。
(単なる、出不精って話もあるけれど (^^ゞ )
ブノワ。さんも、気分転換にちょっとパスタ作ろうかなぁ…くらいのキモチで
キッチンに立ってみては、いかが(・・? mustな気分は、辛いですから(^^
harryさん>え゛っ! そんなに仕事が好きだったの?
でも、職住近隣は本当にラクですよね。ワタクシなんか、自宅内に
仕事場がありますからね(笑 いやもう、通勤なんか考えられません。
でも気をつけないと、自分で自分の首を絞めることにもなるけれど
(今年の夏の泥沼生活のように)。自己管理が大切なのよね、結局は。
ONからOFFへ気持ちを切り替えるためにも、休日はなるべく
仕事部屋に積まれた資料は忘れて、料理に打ち込むと。
えっ? 単なる逃避行為じゃないかって。そうとも言うかも…(^^ゞ
あっ、銀杏の写真、撮りましたよ~。近々、アップしますわ、ウフッ。
barbieさん>織部の緑って、料理を美味しそうに見せてくれるので、
大好きなんですよ。 実は、白に負けないコレクションが…。
収納の方々から引っ張り出したら、それで記事が2、3本つくれるくらい(笑
この土鍋は、普段は大鉢としてよく使っています。
gliimanさん>キャンドルの炎で温める方式です。
アロマポットなどに使う丸いキャンドルが、
底にポコッと収まるようなつくりになっているのです。
日々気温が下がり続けているこちらでは、スーパーの売り場にも
おでん用の食材コーナーが常設されるようになりました。
一般的に流通している既製のタネ(具)の中では、やはり、紀文のものが
味がよく、バリエーションも豊富ですね。今回の煮物に使った、丸い揚げかま
風のタネも、紀文製。豆腐とすり身のふわっとした滑らかな食感と、
エビの風味、粒々の食感のコンビネーションが秀逸でした。
本当は、巾着とか自分でつくると美味しいのですけれどね(^^ゞ
by MORIHANA (2005-11-21 11:12)
再びコメントします(^_^)京都は清水焼が有名ですが、私はあの薄〜い感じよりどちらかというと土もののどっしりした感じのものの方が好きです。作る料理もどちらかというと繊細な料理は作らないので(笑)是非コレクションを公開して下さいね。
by barbie (2005-11-21 15:18)
barbieさん>…ということは、信楽派ですか?
土楽窯のあのどっしりとした黒鍋(土鍋)…いいですよねぇ。今をときめく、
料理研究家の平松洋子さんによりますと、アレで豪快に焼く(!)肉は、
大変に美味しいのだそうですよ(^^ ちょっと、憧れます。
土もの器コレクション…そうですね、折々の話題に混ぜつつ、忍ばせつつ、
やってみたいと思います。大皿・鉢物編とか、片口・ぐい飲み編とか、ね(^^
今しばらく、お待ちくださいませ。
by MORIHANA (2005-11-21 15:39)
見ただけでもあたたかくなってきました。
by (2005-11-21 17:39)
まーさん>肌寒い夕暮れ時、温か気分を味わっていただけたようで、
幸いです(^^ これからは、こういう熱々の肴で一杯ってのが、
しみじみと良いですね。
by MORIHANA (2005-11-21 18:21)
昨日、ドライブ中にあられのスコールに遭いました・・・。
これでもか、というほどに降りしきって、アスファルトもあっという間に真っ白に。
今年初の雪道体験、ドキドキでした・・・(苦笑)
ポットウォーマー、なるほど~な使い方ですね!
わが家は食事がゆっくりなので、途中で料理が冷めてしまい温め直したり・・・。
これなら料理が冷たくなることもないし、冬のティータイムにも重宝しそうです♪
南部鉄器も東北の欲しいモノのひとつなのです。。。あぁ・・物欲が・・・。
MORIHANAさんのお料理はどれもおいしそうですね!食卓も綺麗~☆
by maduta (2005-11-21 21:42)
mabutaさん>このウォーマー、値段が手ごろなので
おすすめですよ。直径は15cmで、それほど、仕舞っておくのに
邪魔にもなりません。 なにより、食卓で蝋燭の光がチラチラと
揺れているのって、なんだか目にも温かくて、和みますよ。
これは、北国の食卓には是非モノですわ(^^
冬道の運転、どうぞ、気をつけてね (^_-)-☆
by MORIHANA (2005-11-22 09:56)
一つ鍋を家族で突っつくのはいいものですよね。
時々箸がぶつかって、喧嘩になりますが^^;
by Baldhead1010 (2005-11-22 12:46)
baldheadさん>うふふ、そうですねぇ。
昔、実家では左利きの妹と並んで食事をしていました。
こちらは右利きなので、鍋といわず、しょっちゅう箸や手がぶつかって
食事中に喧嘩していました。 忘れていた懐かしい思い出です。
by MORIHANA (2005-11-22 12:54)